レイアウト

カーペットの模様については、しばしばその方法と、どのようなレイアウトやデザインが絨毯製造の際に使用されたかが議論されます。部分的なデザインは、単独またはグループ化され、絨毯の外観を構成します。全ての絨毯は、以下の通り大きく4つのレイアウトグループに分けられます。メダリオン、反復パターン、具象的、礼拝堂のアーチ型モチーフや木。

メダリオンがモチーフのケシャン絨毯。

メダリオンこのレイアウトは、絨毯の中心に大きく描かれたメダリオンが特徴です。メダリオンは、全てのカーペット製造国で最も一般的なレイアウトと言えるでしょう。メダリオンは様々で、円形、楕円、六角形、八角形、ダイヤモンドカット、星形が見られます。時には、メダリオンの上下に小さめの花のモチーフが見られ、これらはペンダントと呼ばれます。これらは通常2つの部分から構成されており、メダリオンに最も近く位置するものをkatibeh、その他の部分はkalalehとペルシア語では呼ばれます。

バルーチ絨毯に見られる反復模様。

反復パターンこの種のカーペットには、中心的なモチーフはなく、よく幾何学的な模様が絨毯全体に繰り返し構成されています。これらの反復的に描かれている模様は美しい境界線に囲まれています。これらの反復模様は、始点や終点がなく、外部線に囲まれるように描かれています。一部の人々は、これらを永遠のシンボルと呼びます。

イスファハン絨毯に見られる具象的な模様。

具象的な模様この種のカーペットに見られる大きな特徴は、絨毯のパターンを一方方向からのみ見ることができることです。これらの絨毯は、見られる方向で全体の印象が決まるため、正しい角度から見ることが重要です。逆さに見られないように、壁に掛けることが好ましいでしょう。図形などの具象的はモチーフは、人間の肖像画、動物や場所で構成されています。絨毯は、絵、文章、詩などと組み合わせて歴史的な出来事を表すこともあります。

ファラハン絨毯からミフラブデザイン。

礼拝堂のアーチ型と木のモチーフ礼拝堂のアーチ型モチーフの代表的なカーペットとして、ミフラブがあげられます。ミフラブとは、モスクの壁にある礼拝用のくぼみで、その尖った頂点は祈りの際にメッカの方向へ向いてなければいけません。

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