アバデ

羊毛で手織りされたアバデのランナー絨毯

シラーズとイスファハンの真ん中にアバデ市があります。観光業としてはあまり栄えていませんが、良質のカーペット製造地として有名です。もともとは、アバデからのカーペットは、花瓶のモチーフと共に当たり障りのない色が使用されていました。その後、絨毯の売れ行きは市場で伸び悩み、織職人たちは新しいモチーフを探すようになりました。そこで、アバデに夏の牧草地を所有する遊牧民カシュガイ族よりインスピレーションを受け、それ以来絨毯は赤褐色と青を組み合わせたものとなり、中央と四隅に大きいメダリオンが特徴となりました。絨毯は通常、中央に弓やメダリオンの大きな六角形、そして隅にはHeybatlouのモチーフが変形したようなデザインを特徴としています。絨毯の表面は小さな鳥、木や花に囲まれた四本足の動物で覆われているのが特徴です。アバデ産の絨毯は、非常に丈夫で耐久性があるため、実用的な絨毯として有名です。アバデのいくつかの例:

アバデ産絨毯の裏地。

技術仕様:パイル糸: 羊毛
緯糸: 綿, 二重緯糸
経糸: 綿
ノット: ダブルノット
ノット密度:1平方メートルあたり14万〜32万ノット
サイズ: ザロニムサイズ(150x100 ) 〜 300x200 cm

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